散骨旅行で叶える心の癒し|思い出を作り故人を偲ぶツアー

散骨旅行で叶える心の癒し|思い出を作り故人を偲ぶツアー

2024/03/17

「大切な故人との思い出の場所や美しい自然の中で、心安らかに旅立ちを見届けたい」

そんな願いを実現できるのが、散骨旅行です。散骨旅行は、単なる旅行ではありません。故人を偲び、思い出を共有しながら心の癒やしを得られる貴重なひとときです。

本記事では、散骨と旅行を組み合わせるメリットや、思い出を作りながら故人を偲ぶ散骨ツアーについて解説します。

散骨とは

まずは散骨の概要をおさらいしましょう。

散骨は、故人の遺骨を自然に還すことを目的とした自然葬の一つです。近年、その注目度が高まっています。

海や山、空など、故人が愛した場所や思い出の場所に、遺骨をパウダー状にして散布します。全ての遺骨を撒く場合もあれば、一部を手元供養に残しておくケースもあります。

跡継ぎがいない方でも安心して選べる点が、散骨の魅力の一つです。

海洋散骨

海洋散骨は、パウダー状にした遺骨を海に散布する供養方法です。

広大な海は、自治体の規制や条例も及ばず、誰の所有物でもありません。そのため、トラブルが最も起こりにくい安全な散骨方法として注目されています。

山林散骨

山林散骨は、パウダー状にした遺骨を山間部や森林部に散布する供養方法です。

自己所有の私有地であれば問題ありませんが、他者の所有地や水源地に近い場所での散骨はトラブルの原因となるため、注意する必要があります。

宇宙散骨

宇宙散骨は、故人の遺骨をパウダー状にして宇宙空間へ散骨する、比較的新しい供養方法です。従来の散骨方法と同様に自然葬に分類され、1997年にアメリカで初めて実施されました。

近年では技術の進歩によって一般向けのサービスも登場し、より身近な供養方法となりつつあります。

⇛宇宙散骨についてはこちらの記事で詳しく解説しています

散骨旅行・散骨ツアーとは

大切な人を失った悲しみは、時間が経っても消えることはありません。

しかし、故人との思い出を家族と共有しながら旅をすることで、深い悲しみを乗り越え、新たな思い出を作ることが可能です。

このような背景から、近年注目されているのが散骨旅行です。散骨旅行とは、故人を偲びつつ、生まれ育った土地やゆかりの場所を巡り、旅先で散骨する旅行のことを指します。「散骨ツアー」とも呼びます。

散骨旅行・散骨ツアーでおすすめの旅先

散骨場所は一箇所に限定する必要はありません。故人が愛した複数の地に遺骨を撒き、さまざまな場所に思い出を刻むことも可能です。

ここからは、散骨旅行・散骨ツアーでおすすめの旅先を紹介します。

海外で散骨する

散骨は日本に限らず、海外でも行われています。

例えば、美しい海と自然豊かな観光地で有名なハワイでは、散骨文化が根付いています。ハワイの先住民族は、故人の魂を海へ還すために古くから散骨を実施していました。

そのような散骨文化を有する国々を対象に、海外での散骨ツアーを提供する散骨業者も存在します。渡航や宿泊に関する不安がある方は、専門業者の利用を検討してみるとよいでしょう。

⇛ブルーオーシャンセレモニーのハワイの海洋散骨プランについてはこちらの記事で詳しく解説しています

クルーズ船で散骨する

旅先でクルーズ船を貸し切り、海洋散骨を行うのもおすすめです。

家族や友人といった故人に近しい間柄の人だけで集まり、故人との思い出を語り合いながら、心ゆくまでゆっくりとお別れの時を過ごせます。

海洋散骨では、散骨のほかに、参加者同士の会食やプロカメラマンによる撮影など、多彩なプランが用意されています。これにより、故人や参加者が希望するセレモニーが実現可能です。

オリジナルプランを組んで散骨する

思い出の地や訪れたい場所が複数ある場合には、オリジナルの旅行プランを作成し、それぞれの地で散骨するのも一つの方法です。

「旅先は決まっているけれど、宿泊先や移動手段などの具体的な計画を立てるのが難しい」と考えている方でも心配無用です。散骨をサポートし、旅行プランをコーディネートする旅行会社も存在します。

経験豊富なスタッフが、故人の想いを尊重しながら、希望や予算に応じたオリジナルの散骨旅行プランを提案してくれます。旅の準備に不安がある方は、プロのコーディネーターに相談してみましょう。

⇛オリジナル散骨旅行プランにご興味のある方は「えんの旅」へお声がけください

家族の思い出が詰まった場所で散骨する

家族旅行で訪れた場所や、故人との思い出が詰まった場所での散骨もおすすめです。

故人と過ごした日々を思い出しながら、故人を偲び、家族の絆をさらに深める貴重な機会となるでしょう。

また、生前に故人が「◯◯の場所で散骨してほしい」と希望していた場合、その願いを叶えることで、故人の遺志を尊重できます。

故人の生まれ育った土地やゆかりの場所で散骨する

「故人を故郷に還してあげたい」という願いをお持ちの方には、故人にゆかりのある場所での散骨がおすすめです。

故人の生まれ育った街や思い出の遊び場など、故人の足跡を辿ることで、故人をより深く理解できます。

故人が愛した故郷への訪問は、遺族が新たな一歩を踏み出すための特別な旅となるでしょう。

散骨と旅行を組み合わせるメリット

散骨と旅行を組み合わせる「散骨旅行」は、従来の供養方法と異なり、故人を偲びながら思い出の場所を巡る供養方法として人気を集めています。

散骨旅行のメリットを、ひとつずつ見ていきましょう。

時間と費用を抑えられる

従来の供養方法の場合、お墓の選定や墓石の購入、お墓の維持などに多くの時間と費用が発生します。

一方、散骨旅行では、故人を供養する散骨と故人を偲ぶ旅行を一度に行えるため、時間と費用を大幅に削減できます。

時間や費用の負担を減らしつつ、故人を偲びたい方には、散骨旅行がおすすめです。

思い出の場所を選べる

従来の墓地や霊園での供養の場合、居住地域や宗派、アクセスの利便性などが供養場所の選定基準となっています。

散骨旅行には、そのような制限がありません。故人や遺族の想いに寄り添い、「家族旅行で訪れた海」「故人の生まれ故郷」といった思い出の場所で供養できます。

このように、故人の希望や遺族の願いに応じて散骨場所を自由に選べるのが、散骨旅行の魅力です。

新しい思い出を作れる

散骨旅行は、故人を追悼するだけでなく、家族や友人との絆を深めつつ、新たな思い出を作る機会を提供します。

例として、故人が大切にしていた場所や思い出の場所を訪問し、その旅先で観光やアクティビティを体験することが挙げられます。

故人のゆかりのある場所への訪問は、故人と一緒に旅をしているような感覚をもたらすでしょう。

散骨旅行は故人との新たな思い出を作り、遺族を前向きな気持にさせてくれる貴重な機会ともいえます。

多様なプランがある

旅行会社や葬儀社には、多様なプランが用意されています。

例えば、家族旅行で訪れた思い出の場所で散骨するプランや、貸切のクルーズ船で海洋散骨を行い、特別な思い出を作るプランなどが挙げられます。

また、旅行会社によっては、故人の希望や予算に合わせたオリジナルの散骨旅行プランを、スタッフと相談しながら作成することも可能です。

経験豊富な業者によるサポートが受けられる

散骨そのものは法律で禁止されていないものの、散骨には遺骨の取り扱いや近隣住民への配慮など、留意すべき点が数多く存在します。

特に散骨を伴う旅行の場合、散骨エリアや宿泊先の選定、行政手続きといった事前準備が複雑なため、個人で全て対処するのは困難です。

一方、経験豊富な業者のサービスを利用すれば、法令遵守やトラブルの回避、宿泊先・散骨エリアの選定など、さまざまな面で負担を軽減できます。

なお、散骨旅行をサポートしてくれる業者としては、旅行会社や散骨業者、葬儀社などが挙げられます。関心がある方は、経験豊かな業者へ一度相談してみるとよいでしょう。

散骨するときのマナー・注意点

マナーや節度は、人によって解釈が異なるものです。特に、近年関心が高まっている「散骨」においては、明確なルールが存在しないため、困惑する方も少なくありません。

そこで今回は、厚生労働省が定める「散骨に関するガイドライン」を参考に、散骨を行う際に留意すべきポイントを整理していきます。

粉骨する

刑法第190条(遺骨遺棄罪)により、遺骨をそのまま遺棄する行為は禁止されています。

海洋散骨においても、遺骨の粉骨が必須です。これは、遺骨が遺骨だと判別できないようにするためです。粉骨せずに散骨した場合、たとえ遺族や親族が葬送の意図を持っていたとしても、遺骨遺棄とみなされる可能性があるため注意しましょう。

遺骨は1mm〜2mm程度のパウダー状に細かく粉砕します。粉骨することで遺骨が海に流れやすくなり、海洋環境への負荷も抑えられます。

散骨場所や周囲に配慮する

海洋散骨は、比較的自由に散骨できる方法として注目されています。ただし、散骨の際には周囲への配慮が欠かせません。散骨が近隣住民に不快感を与えることや、観光地のイメージダウンをもたらす可能性があるためです。

大切なのは、故人を偲ぶ心を大切にしながら、周囲への配慮を忘れずに海洋散骨を実施することです。

海洋散骨を行う際は、以下の点に留意しましょう。

・服装:喪服は避け、平服で参列する
・時間帯:人の往来が多い朝夕の通勤・通学の時間帯や、ランチタイムは避ける
・散骨場所:人が立ち入れる陸地から1海里以上離れた海洋上で散骨する

⇛海洋散骨の注意点や遵守すべきマナーについてはこちらの記事で詳しく解説しています

親族・遺族から許可を得る

故人の供養方法は人それぞれです。親族・遺族のなかには、「手元に置いて供養したい」「先祖代々のお墓で眠らせてあげたい」と考える方もいるかもしれません。

海洋散骨は、故人の遺骨を海に撒くことで自然に還す方法です。海に散骨することから、一度散骨すると遺骨は手元に戻りません。そのため、親族や遺族に無断で散骨を進めた場合、「故人に手を合わせられない」「ご先祖様に失礼だ」と親族や遺族から反感を買う可能性があります。

海洋散骨では、必ずしも全ての遺骨を海に撒く必要はありません。一部を手元に残したり、お墓に納骨する選択も可能です。大切なのは、故人の想いを尊重し、遺族全員が納得できる供養方法を選ぶことです。

親族間で意見が分かれる場合は、事前に十分な話し合いを行い、全員の合意を得るようにしましょう。

副葬品は自然に還るものを選ぶ

故人の遺骨を海に撒き、自然に還す海洋散骨では、環境への配慮が欠かせません。

遺族としては、故人が大切にしていたものを手向けたい気持ちが強くあることでしょう。しかし、金属やガラス、プラスチックといったように、海に残留し、環境汚染や海洋生物への悪影響につながる可能性がある副葬品(遺品)は避けるのが賢明です。

副葬品は環境に配慮し、花びらや水溶性の紙のような自然に還る素材だけを選びましょう。

散骨旅行は経験豊富な業者に依頼するのがおすすめ

散骨旅行を安心安全に実施するためには、経験豊富な業者への依頼が推奨されます。

旅行会社や散骨業者などは、散骨エリアの選定、手続きの代行、現地でのアテンドなど、手厚いサポートを提供しています。

「故人を供養しながら家族で新しい思い出を作りたい」「家族の思い出が詰まった海を旅しながら故人を見送りたい」と考えている方は、散骨旅行を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、「そもそも散骨って何をするの?」と気になる方には、散骨体験クルーズがおすすめです。

⇛散骨体験クルーズにご興味のある方は「えんの旅」へお声掛けください

まとめ

本記事では、散骨と旅行を組み合わせるメリットや、おすすめの散骨旅行先について解説しました。

散骨旅行は、故人を偲びながら、故人や家族との新しい思い出を作れる特別な旅です。

旅先は、家族の思い出の場所や故人にとってゆかりのある土地など、多様な選択肢から選べます。また、旅先での観光やアクティビティも自由にプランに組み込めます。

散骨の手続きや準備に関しては、プロの海洋散骨業者に依頼すれば全面的なサポートを受けられます。豊富な経験を持つスタッフが丁寧にサポートしてくれるため、安心して旅を楽しめるでしょう。

ブルーオーシャンセレモニーは、5千件以上の施行実績を持つ海洋散骨会社です。葬祭業界で多くの経験を積んだスタッフが、印象に残るセレモニーの実現を全力でサポートします。

「散骨旅行に興味はあるけれど、何をすればいいかわからない」「自分たちに合ったプランを相談しながら選びたい」と考えている方は、ぜひ一度ブルーオーシャンセレモニーにお問い合わせください。

 

【参考】

散骨に関するガイドライン|厚生労働省

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