後悔しない海洋散骨業者選び|費用やサービス、価格帯別の特徴を比較
2024/03/18
従来のお墓に代わる選択肢として、海洋散骨が注目されています。
しかし、多くの海洋散骨業者が存在し、散骨エリアやサービス内容に違いがあるため、業者選びは簡単ではありません。
そこで本記事では、適切な海洋散骨業者を選ぶための比較材料として、費用やサービス、価格帯別の特徴を解説します。
海洋散骨を検討中の方は、自分に合った業者選びの参考にしてみてください。
近年注目の供養方法「海洋散骨」
「お墓の管理が困難になった」「お墓の後継者がいない」といった理由から、近年注目されているのが海洋散骨です。
海洋散骨とは、故人の遺骨をパウダー状にして海に散布する供養方法です。従来のお墓と異なり、土地や墓石の維持管理が必要ありません。
お墓の後継者問題を解決するだけでなく、「自然に還りたい」「愛した海で眠りたい」という故人の想いを尊重できる点も、海洋散骨が選ばれる理由の一つです。
海洋散骨の費用相場
海洋散骨には、大きく次の3つのプランがあります。
・チャーター散骨
・合同散骨
・代行散骨
それぞれのプランにおける費用相場や特徴を見ていきましょう。
チャーター散骨
チャーター散骨とは、遺族や親族など近親者のみで船舶・クルーザーを貸し切り、散骨を行う方法です。費用相場は20万円〜40万円と、一般的な合同散骨よりも高額です。
チャーター散骨には、「定員内であれば参加人数に制限がない」「プライベートな空間で故人を偲ぶことができる」といったメリットがあります。
家族だけでゆっくりと故人を見送りたい場合や、特別なセレモニーを希望する場合に適しています。
合同散骨
合同散骨は、複数の家族が共同で船舶・クルーザーをチャーターして行う散骨方法です。費用相場は10万円〜20万円です。
合同散骨のメリットとしては、「複数の家族で船のチャーター代を負担するため、費用を抑えられる」「他の家族と交流できる」といった点が挙げられます。
費用を抑えたい方や、他の家族との交流を希望する方におすすめの方法です。ただし、複数の家族と合同で執り行うため、日程やエリア、参加人数に一定の制限がある点に注意が必要です。
代行散骨
代行散骨は、さまざまな事情で乗船できない遺族や親族に代わり、業者が散骨を行うサービスです。費用相場は5万円〜10万円で、一般的に以下のサービスが含まれます。
・散骨している様子の写真撮影(オプションで写真を購入できる場合も)
・散骨エリア、日時などを証明する散骨証明書の発行
「故人を海に還したいが、どうしても都合がつかない」「チャーター散骨や合同散骨より費用の安い散骨方法を探している」といった方に適した方法です。
海洋散骨で業者選びが重要な理由
海洋散骨は個人でも実施できますが、以下の理由から業者に依頼するのが一般的です。
・故人や家族の希望に沿った、心に残るセレモニーが実現しやすい
・粉骨やクルーザーの手配、散骨エリアの選定などを業者に任せられる
・近隣住民や観光業者とのトラブル、法的問題などのリスクを回避できる
・厚生労働省の「散骨に関するガイドライン」に準拠した散骨をしてもらえる
海洋散骨の実施において大切なポイントは、故人への想いを反映したセレモニーの実現にあります。心のこもったセレモニーを実現するためには、経験豊富なプロの海洋散骨業者への依頼がおすすめです。
海洋散骨業者のタイプ【価格帯別】
海洋散骨業者によって、提供するサービスや料金設定はさまざまです。
ここでは、代表的な3つのタイプの海洋散骨業者と、それぞれの価格帯を紹介します。
セレモニー充実度が高く手厚い散骨業者【価格帯:中〜高】
故人の意向や遺族の要望を丁寧に汲み取り、心のこもった散骨セレモニーを実現する業者は、大切な人との別れを深く記憶に残したい場合に適しています。
故人の人柄や思い出を偲ぶセレモニーの企画・運営サポートはもちろん、散骨後の写真や動画の提供といったアフターフォローも充実しています。
これらのサービスを提供する業者の費用は、中〜高価格帯です。ただし、故人への想いを大切にしたい場合には、それに見合う価値があると考えられます。
散骨前後のサポートが充実している散骨業者【価格帯:中】
生前予約や散骨前後のサポートを手厚く提供している業者は、初めて海洋散骨を検討する方や、不安や疑問を解消したい方に特におすすめです。
合同散骨を頻繁に行う業者も、このカテゴリーに分類されます。合同散骨は、費用を抑えたい方や、他の家族との交流を求める方に適しています。
これらのサービスを提供する業者の価格帯は、中程度です。提供されるサービスが充実していることを考慮すると、費用対効果は高いと評価できます。
コスト重視のリーズナブルな散骨業者【価格帯:低】
比較的低価格でサービスを提供している散骨業者は、代行散骨に力を入れている傾向があります。
シンプルなサービス内容でコストを抑え、セレモニーを省略することによって低価格を実現しています。費用を最小限に抑えたい方にとって、手頃で魅力的な選択肢といえるでしょう。
「忙しくて散骨への参加が難しい」「手続きに不安がある」「費用重視」といった方におすすめです。
海洋散骨業者選びで比較したいポイント
海洋散骨を専門とする業者は数多く存在し、料金体系やサービス内容、対応する散骨エリアなどは業者によって異なります。
希望に合致した業者を見つけるためには、比較検討が欠かせません。ここからは、業者選びの際の比較ポイントを詳しく見ていきましょう。
セレモニーの自由度
海洋散骨で大切なのは、故人の想いを尊重し、家族にとって意味のあるセレモニーを実施することです。
参加人数の制限、献花、追悼、ビデオ撮影の有無など、業者によって提供できるセレモニー内容は異なります。セレモニーに対する要望が多くなりそうな場合は、自由度の高い業者を選びましょう。
対応エリア
散骨を希望する場所は人それぞれです。
「生まれ故郷で眠りたい」「家族の思い出が詰まった場所で散骨したい」など、故人や家族の想いも多岐にわたります。
対応エリアが広い業者であれば、希望する場所での散骨が叶いやすくなり、選択肢が広がります。
散骨日程の柔軟性
仕事の都合や季節、天候など、散骨日程を決める要素は多岐にわたります。
予約受付期間や出航日時、天候によるスケジュール変更など、散骨日程の柔軟性が高い業者を選ぶことで、自身のスケジュールに合わせた散骨が実現しやすくなります。
価格とサービス内容
低価格なサービスは魅力的ですが、限定的なサービス内容になりやすい点に注意しましょう。
必要なサービスを考慮しつつ、納得のいく価格設定の業者を選定することが重要です。
遺骨を粉骨する場に立ち会えるか
粉骨は、大切な遺骨を粉砕し、粉末化するプロセスです。一部の海洋散骨業者では、粉骨の際に立ち会うことが可能です。
立ち会いは、故人への敬意を表し、想いを込める機会となります。また、粉骨の仕上がりや、希望どおりの方法で粉骨されているかを直接確認できる利点があります。
対応時間
希望する時間帯に相談できるかどうかも、選定の重要なポイントです。
長い対応時間を設けている業者であれば、仕事や家庭の事情で忙しい方でも、柔軟に相談が可能です。相談しやすい環境によって疑問点や不安が迅速に解消でき、手続きをスムーズに進められるメリットがあります。
資料請求と電話相談の可否
サービス内容や料金体系、散骨の対応エリアや実績などを比較検討するためにも、資料請求や電話相談の可否も重要なポイントです。
特に電話相談では、以下の点を確認しましょう。
・説明の丁寧さ
・質問へのわかりやすい回答
・顧客の希望や要望への配慮
上記を確認することで、担当者との相性や業者の信頼性をチェックできます。のちのトラブルを避けるためにも、業者選びでは徹底した事前チェックが大切です。
散骨前後のサポートとアフターケア
散骨前後のサポートやアフターケアは、業者選びの重要なポイントです。
散骨前のサポートとしては、散骨体験クルーズや事前相談などが挙げられます。実際に船上の雰囲気を体感したり、疑問点を解消したりすることで、散骨イメージを具体化できます。
また、アフターケアとしては、散骨証明書の発行や、メモリアルクルーズ、法要クルーズといったサービスがあります。
サポートやアフターケアを手厚く提供する業者を選ぶことで、安心感と共に、散骨に対する満足度を高めることが可能です。
海洋散骨業者の特徴を比較
お墓の維持管理の難しさから「墓じまい」を希望する人が増えており、その結果、海洋散骨サービスを提供する業者も増加しています。
ここでは海洋散骨業者3社の特徴を見ていき、具体的にどのような業者が存在するのかイメージを膨らませていきましょう。
A社
A社は、年間1,000件以上の散骨を手がける業者で、特に代行散骨料金の安さが魅力です。
ただし、散骨日程の自由度が低く、日時指定ができません。そのため、故人の命日や参加者の都合に合わせにくい可能性があります。特に、遠方からの参加者にとっては、日程調整が大きな負担となるでしょう。
また、問い合わせ対応時間が平日の9:00〜18:00に限られているため、日中多忙な人にとっては問い合わせしにくい場合があります。
B社
B社は、自社で船舶を多数所有しており、参加人数に応じた船の選択が可能です。また、セレモニーの自由度も比較的高いため、家族の希望に沿ったプランで散骨が行える点が強みです。
しかし一方で、散骨対応エリアが東京に限定されているため、故人や家族が望む海域での散骨が難しい場合があります。
故人が希望する場所で散骨できなかった場合、「故人の希望を叶えてあげられなかった」と後悔の気持ちが残るかもしれません。
C社
C社は、手元供養品やメモリアルフォトなどのオプションが充実しています。生前に予約する信託サービスもあり、散骨前後のサポート体制が整っています。
また、セレモニーの自由度も比較的高いため、故人への想いを反映したセレモニーが実施可能です。
ただし、散骨対応エリアがあまり広くはないため、特定の地域や海域での散骨には対応できない場合があります。
ブルーオーシャンセレモニーの特徴
ここからは、ブルーオーシャンセレモニーの特徴を紹介します。
経験豊富なスタッフがいる
ブルーオーシャンセレモニーは、2007年の創業以来、5千件以上の海洋散骨を執り行ってきました。船舶免許やダイビングインストラクター免許を持つ海のスペシャリストや、散骨コーディネーターが、ご遺族の希望に耳を傾け、最適なプランを提案します。
専門スタッフが丁寧にサポートするため、散骨が初めての方でも安心してご相談いただけます。
対応エリアの自由度が高い
ブルーオーシャンセレモニーでは、北海道から沖縄、さらにはハワイまで、全国および海外80ヶ所以上の海域で海洋散骨サービスを提供しています。
また、散骨だけでなく、故人との思い出が詰まった場所を訪れる旅行プランの提案も可能です。これにより、故人を偲びながら思い出に残るひとときを過ごせます。
散骨前後の手厚いサポート
散骨するためには、事前に粉骨が必要です。ブルーオーシャンセレモニーでは、プライバシーが確保された粉骨ルームで、ご家族様の手によってご遺灰を袋に詰めることが可能です。
また、散骨前には、船上で模擬散骨を体験できる「散骨体験クルーズ」に参加できます。海洋散骨が供養方法として適しているかを事前にチェックできるため、初めて散骨する方でも安心です。
散骨後には、メモリアルクルーズを通じて故人様との絆を深める機会も提供しています。思い出の海域で法要や会食を実施することで、故人様を偲ぶ特別なひとときを過ごせます。
ブルーオーシャンセレモニーは、ご家族様の心に寄り添い、散骨前後のあらゆるステップをサポートいたします。
⇛メモリアルクルーズについてはこちらの記事で詳しく解説しています
理想を実現するセレモニー
ブルーオーシャンセレモニーには、決まったスタイルや制約がありません。
例えばこれまでにも、「散骨後の船上での楽器演奏」「賛美歌斉唱」「愛犬の同伴」「花祭壇とデザートブッフェの設置」など、さまざまな想いやご要望を受け止め、実現してきました。
心と心の対話を大切に、誠心誠意の対応と、「故人にふさわしい旅立ちや家族の想い」を形にするサポートを提供いたします。
まとめ
本記事では、海洋散骨業者選びの際に確認したい費用やサービス、価格帯別の特徴について解説しました。
海洋散骨業者を選ぶときにまず知っておきたいのが、価格帯によってサービス内容やサポートの充実度が異なる点です。一般的に高価格帯の業者ほど、細やかなサービスや特別な要望への対応力が期待できます。
業者選びでは、価格だけでなく施行実績も重要なポイントです。経験豊富な海洋散骨業者であれば、さまざまな要望に応えてくれます。また、遺族の気持ちを尊重し、希望に沿ったセレモニーを提案してくれるでしょう。
ブルーオーシャンセレモニーは、これまで5千件以上の散骨を執り行ってきた海洋散骨会社です。葬祭業界で多くの経験を積んだスタッフが、故人の遺志や家族の希望に沿ったセレモニーを丁寧にサポートします。
散骨方法やプラン選びで疑問をお持ちの方は、ぜひブルーオーシャンセレモニーにお問い合わせください。
【参考】