散骨とは?山・海でできる散骨をご紹介!

散骨とは?山・海でできる散骨をご紹介!

2023/06/17

山で散骨をすることはできるのでしょうか?故人が好きだった山、あるいは海で散骨をおこないたいという方へ、注意すべきことをご案内します。

散骨について

■散骨とは

2021年に厚生労働省のホームページで公開された「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」では、散骨を以下のように定義しています。

「墓埋法に基づき適法に火葬された後、その焼骨を粉状に砕き、墓埋法が想定す る埋蔵又は収蔵以外の方法で、陸地又は水面に散布し、又は投下する行為」

https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000763737.pdf

つまり、散骨とは、墓地や納骨堂といった施設ではなく、自然の中(陸地あるいは水面)でパウダー化した遺骨を直接散布することをいいます。

■近年、散骨を実施する人が増えている

日本国内での散骨は、今から約30年前、1991年に「NPO葬送の自由をすすめる会」という市民団体が、相模灘で海洋散骨をおこなったことがきっかけとなり、一般市民に広がりました。

近年は、マスコミなどで取り上げられることも増え、認知度が徐々に高まり、散骨を選択する人が増えています。

■違法なのか?

散骨は、違法とか、グレーゾーンと言われることもありますが、実際には違法行為ではありません。ただし、おこなうにあたって、さまざまなトラブルを避けるため、一定のルールやマナーを守る必要があります。

2011年に設立された、一般社団法人日本海洋散骨協会では、海洋散骨をおこなう事業者が守る独自のガイドラインを作成し、自主規制をおこなって参りました。

2021年、厚生労働省の研究会の成果として「散骨に関するガイドライン」が公表され、ルールに従っておこなえば散骨自体が禁じられることはないという姿勢が示されました。

独自条例を設けている市町村も!

地方自治体によっては、とくに陸地での散骨を制限する条例を設けているところがあります。

・長沼町さわやか環境づくり条例

・岩見沢市における散骨の適正化に関する条例

・秩父市環境保全条例

などの条例は、散骨自体を墓地や許可を受けた散骨場などでしか行えないというように規制しています。諏訪市墓地等の経営の許可等に関する条例、御殿場市散骨場の経営の許可等に関する条例、七飯町の葬法に関する要綱などは散骨場の経営に関する規制を設けています。

山・海での散骨方法について

■山散骨

・山で散骨はできるのか?

富士山や、北アルプス、あるいは故人にゆかりのあった里山などで、散骨をおこないたいという方が時々いらっしゃいます。

山での散骨は、違法とはされていません。しかし、陸地での散骨は注意が必要で、とてもリスクが高い行為です。

まず、当然ですが、人の私有地で散骨することはできません。

仮に、自分の所有する山や土地であったとしても、将来、その土地が転売される可能性はあります。また、自分の土地の近くでたくさん散骨をされていると土地の評価が下がりかねない、農地や漁業権のある沿岸部への散骨をされると風評被害がたち農作物や魚介類の値段が落ちてしまうなどというトラブルになることが予想され、それにより損害を被った方から不法行為に当たるとして損害賠償請求をされる可能性は否定できません。

実際、陸地での散骨に対して条例を定めている自治体の多くは、過去にそのようなトラブルがおこったケースが多いです。

したがって、山での散骨は、現在の日本国内では難しいと考えた方がよいでしょう。

■海洋散骨

 ・海洋散骨とは

海洋散骨は、文字通り、洋上で散骨をおこなう行為です。海は、地方自治体の規制の範囲が及ばず、誰の所有物でもないため、現在の日本では、もっともトラブルが起きにくい安全な散骨方法といえるでしょう。

ただし、陸地から離れる、周囲に十分な配慮をおこなうなどの最低限のルールを守る必要があります。

・費用(相場)

海洋散骨の費用は、プランによって変わりますが、ボートを一隻チャーターしておこなうプランは、船の大きさや海域にもよりますが、30万円前後が平均相場です。そのほか、粉骨にかかる費用や、オプションなどの費用もありますので、詳しくは業者に問い合わせてみましょう。

・場所

散骨をおこなう場所は、少なくとも陸地から散骨をおこなっていることが確認できないぐらいに離れる必要があります。

一般社団法人日本海洋散骨協会の定めた独自ルールでは、最低でも1海里(約2km弱)以上離れることを推奨しています。

・注意点

海洋散骨は違法ではありませんが、ガイドラインを遵守する必要があります。そのほか、散骨をおこなうにあたってのマナーや、船酔い対策などの注意点は、施行をお願いする業者に尋ねてみましょう。

■ほかにもこんな散骨もあります

・空葬散骨

ヘリコプターやセスナ機で、空から撒く散骨の方法があります。空からの散骨も、陸上ではなく、海洋上でおこないます。

船酔いをされる方や、遠方まで移動したい方、思い出の地を空からめぐりたい方などにおすすめです。費用は、距離にもよりますが、50万円前後が相場です。

 ・宇宙散骨

お骨を小さなカプセルに入れて、人工衛星やロケットで宇宙に飛ばす方法があります。「宇宙葬」と呼ばれ、一時期話題になりました。人工衛星に載せるプランでは、地球の周りを周遊し続け、最終的には大気圏に入る際に消滅することになります。今のところは、遺骨のごく一部しか宇宙に飛ばすことはできませんので、残りのお骨は散骨あるいは納骨をする必要があります。

「ブルーオーシャンセレモニー」の墓じまいプランがおすすめ

・3つの海洋散骨プランから選べる

ブルーオーシャンセレモニーでは、お客様のニーズに合わせて、チャーター、合同、代行の3つのプランをご用意しております。それぞれのプランには、メリットとデメリットがございますので、最適なプランをご検討ください。詳しくは、コーディネーターがご相談に応じてご提案差し上げます。

・66,000円の墓じまいシンプルプラン

お墓に埋葬している遺骨を取り出して散骨を考えている方に、「墓じまいシンプルプラン」をご用意しています。このプランは、66,000円(税込)で、改葬手続き代行(書類の作成・関係各所への提出)、お預けしてある霊園・寺院等へのご遺骨の引き取り(50km以内)、出骨後のご遺骨の洗浄・乾燥(1柱まで)をセットにしたプランです。

火葬された直後のお骨と同じ状態にして、いつでも散骨できるように準備が可能です。

・散骨と墓じまい合わせて、最安:154,000円!

上記の「墓じまいシンプルプラン」に合わせて、代行委託散骨(粉骨料:33,000円、散骨料:55,000円)を選択すると、最安値で、154,000円(税込)にてお墓に埋葬されているお骨の散骨が可能です。

お墓のカロートを開ける、また完全な墓じまいのために墓石の撤去工事をおこなうには別途費用がかかりますのでご相談ください。

まとめ

山、そして海での散骨について、とくに注意すべき点をお伝えしました。

散骨を選択する人が増えているとはいえ、まだ日本国内では一般的な方法とは言えません。散骨に対して抵抗感をもつ方もいらっしゃることを念頭に置いて、トラブルのおこらない方法を考えましょう。

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