海洋散骨が延期される確立は?

2014/02/18

2月に入り、首都圏では未曾有の大雪の週末が続いております。
天候の影響を受け、当社でも今年に入り、出航を見合わせて延期となった日数が4件になりました。

2月16日(日)に予定されていた合同散骨も、雪は止んだものの強風のため、翌日に延期させていただきました。

写真は、1日遅れで施行された東京湾羽田沖の散骨風景です。
昨日までの荒れた様子が嘘のように、日差しも海も穏やかでした。

冬の海は、東京湾奥でも青く、蒼く澄んでいます。

2月合同.jpg

さて、このように海洋散骨は、自然を相手にしているため、どうしても安全のため出航できない可能性があるというリスクがあります。

海洋散骨が延期となる可能性はどれぐらいなのでしょうか?

その日しか休みがとれなかったり、遠方から参加する方もいらっしゃる場合、非常に気になるところだと思います。

ブルーオーシャンセレモニーの規定では、風速15メートル、波高1.5メートル以上の場合は原則延期としています。
季節によっても変わってきますが、春先は強風、秋は台風の影響を受けることが多いです。それでも、東京湾奥は比較的恵まれており、予定された日が延期になる可能性は1~2割だと思います。

この質問を、日本海洋散骨協会の加盟店の皆さんに投げかけてみました。
やはり外洋は延期になるリスクが高く、皆さま「海の仕事は難しい」と、口々に苦労を語られておりました。

瀬戸内海は、穏やかで延期になることは少ないと思っていましたが、11月下旬~3月下旬までは風が強く、40%ぐらいの割合で出航中止・順延になるそうです。

相模湾や駿河湾は、かなり延期になる可能性の高いエリアです。私たちの経験でも、これまで30%~40%ぐらいは延期になっています。

沖縄は、「台風銀座」と呼ばれるだけあり、条件は厳しいことが想像されますが、台風の影響は、和歌山、高知、千葉についで沖縄なのだそうです。
沖縄最大(西日本最大)の宜野湾マリーナからの出航率は約50%ぐらいですが、石垣島はリーフに囲まれているため意外と出航率は高いそうです。

北海道、そして日本海側は冬はほぼ出航できませんし、九州でも場所と季節によって出航できる条件がかなり変わってきます。

いろいろな情報を出し合う中で、「船乗りの大丈夫はお客様には大丈夫ではない」という意見がありました。たとえ海況がそれほど悪くなくても、お客様の状況を考えて見極めることが私たちのような事業者には求められていると思います。

まずは、海洋散骨をおこないたいエリアの状況にできるだけ詳しく経験も豊富な事業者・船を選ぶようにしましょう。

お気軽にご相談ください (24時間受付)

menu