11月1日 産経新聞の記事と散骨の社会的合意について

2012/11/01

本日の産経新聞朝刊に、散骨を特集した記事がありました。

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この記事の冒頭にある芸能レポーター梨本勝氏の散骨は、先日の海洋葬サミットでも少し話題に上がりました。
梨本氏のように、生前クルーザーを所有していたなどの理由で、今後もプレジャーボートで個人的に散骨をおこなう人々は増えてくるかもしれません。
 
やはり何度も書きますが、きちんとしたガイドライン作成が急務です。
 
故人も家族も希望して、納得しておこなったのに、問題とされてしまっては、気の毒だと思います。
ところで本日は、ある原稿を書くために、墓地に関する世論調査、意識調査をしらべていたのですが、散骨を葬法として容認する人の割合は、平成2年の調査では2割強であったのに対し、平成9年には7割を超えているというデータがありました。
そして、最新のデータ、平成23年に神奈川県でおこなわれた県民ニーズ調査(有効回答数652)によると、「自分の遺骨を散骨したい」は約30%、「家族が望めばかなえたい」は約17%、「自分はしないが考えは理解できる」は約40%で、全体の9割近い人が、散骨を葬法として容認しているという調査もありました。
この20年で散骨に対する理解はかなり進み、社会的合意もほぼ出来ているといってよいでしょう。
これからは、次の段階、散骨を選択する人々が、少しの後ろめたさもなく、安心、そして安全に海に還ることができる社会になるとよいなと思います。

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