グリーフサポートミーティング in 増上寺

2013/05/27

5月26日、芝大門の浄土宗大本山 増上寺にて、「グリーフサポートミーティング」が開催されました。

グリーフサポートを学び志を同じくするものが年に1回集まる貴重な機会です。

このミーティングは、グリーフサポートバディの認定授与式も兼ねております。
グリーフサポートバディとは、グリーフサポートを志し、ベーシック⇒アドバンス⇒プロフェッショナルとすべてのコースを履修し、且つバディ認定試験に合格した者に与えられる資格です。

バディの試験は、論文・プレゼン・面接の3本立てで、なかなか骨のある内容でした。

資格試験の詳細は、審査官のお一人、株式会社マングローブの今野誠一さんのブログに詳しく書かれております。
この度、1年以上にわたるコース履修の集大成として受検し、無事合格をいただきました。
最初は、仕事で関わるご遺族のことを学びたい、もっと寄り添えるようになりたい、また、葬送に関わる人々から「グリーフ」というキーワードをよく聞くため、興味本位もあり勉強を始めたのですが、思いのほか、「自分に向き合う」ということが主になった1年間でした。

並行して本を書いていたこともあると思いますが、これまでの人生で、これほど自分に向き合ったことはなかったと思います。

今年のグリーフサポートバディのテーマは、「ヨコの位置」でした。
グリーフを抱えた相手の「ヨコの位置」に立って支えるには、まず徹底的に自分のグリーフに向き合うことだというのは、まったく目からウロコでした。
これまでの人生で起こった様々な出来事、身近な人々との感情のもつれや、飼い猫が太りだしたことでさえ、多くのことが「グリーフ」が原因だったということに気付きました。
震災や事故による突然死、子供を亡くした親、親を亡くした子供、自死遺族、、、さまざまなケースで、当事者とその周りの人々のこころと身体に起こること、それを少しでも理解している人が傍にいるだけで、少しでも救われる。それが自分の体験を通じておぼろげながら見えてきたところです。

そして、「ケア」ではなく、「サポート」。「してあげる」ではなく、「共に歩く」。「あるがままに」。このこだわりは大切にしたいと思います。

さて、グリーフサポートミーティングの様子。
まず、今年のバディの中でもプレゼンの成績が優秀だった方3名の発表を全員で聴きました。
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そして、橋爪先生の講演。
「有効性と効率」がテーマのお話でした。 今まで受講したセミナーとまた違う切り口で面白かったです。

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続いて認定証授与式。
本当は、この前に、これまでの軌跡をまとめた感動的なビデオ上映がありました。

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共に学び、共に泣き、共に笑った、グリーフサポートバディ2期生の仲間たち。
お互いを尊敬し、信頼できる人たちとの出会いがもっとも大きな財産でした。
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当日、バディだけに配られた全員の小論文集。
何度も書き直し、お互い励まし合いながら書き上げた、宝物です。
同じテーマなのに、ひとりひとり全然違う内容で、読み返すといろいろなことが思い浮かんで、心が動かされます。

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バディ仲間の一人が、「これでスタート地点に立てた」と言っていたのが印象に残っています。
私たちは、答えの出ない旅に出てしまったのかもしれません。
それでも、旅を一緒に歩む仲間がいることは心強いです。
セミナーでは「答えはご遺族の中にある」と教わりました。
何ができるわけでもありませんが、その言葉を頼りに、これからも探究の旅を続けていきたいと思います。

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