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遺族様インタビュー

お客様よりいただいたインタビューのご紹介です。

2021/12/05 白銀美様

自然に生まれて自然に。それが自由。 どこに居ても思い出せる…心の中にちゃんと『居る』から。

2021年7月、コロナ禍中に最愛のご主人が他界。

深い哀しみのさなかで海洋散骨を選び、9月に旅立ちを見送った白銀美(ベク ウンミ)様。

韓国籍である白様、ご主人とはお仕事を通じた国際結婚でした。

「日本ではこれはどうなのか?」と葬送にまつわる感覚の違いや供養への悩みを抱えながらも、

海洋散骨を終えて、いま感じていらっしゃることをインタビューしました。

1.自宅近くの納骨堂か、海洋散骨か。主人はどこにいるのだろうか?

 

長谷川)今日はよろしくお願いします。

 

白様)よろしくお願いします。

 

長谷川)散骨が終わって今どんなお気持ちですか?お仕事も再開されたのですよね。

 

白様)(主人が亡くなってから)4か月…本当は先月、仕事を始めようとして、面接も全部決まったのに…

まだ、時間が必要だなと思って、キャンセルして。

外に出ないといけないというのは分かるけど、本当は人と会うのは…

あんまり会いたくないですよね。

でもずっと家に居るとまたそれなりに辛いし。

 

長谷川)気持ちが追い付いていかなくて、落ち着くまではしばらく自宅にいようと思ったのですね。

 

白様)そうですね。主人が亡くなってからは手続き関係とか色々やることがあって忙しかったので、

寂しさを感じることもあまりなかったんですけど。

ひと段落した今は週2、3日ぐらい気持ちが滅入ってしまいます。

 

長谷川)私たちの会社を知ったきっかけはホームページですか?

 

白様)そうですね。

お葬儀が終わって、色んなところから資料やパンフレットが届きました。近所の納骨堂の見学に行ったり。

海洋散骨や樹木葬のパンフレットも見たのですが、散骨する前に主人の遺骨を宅急便で送る必要があって。

それを見てビックリして、それはちょっと寂しすぎるなと思ったんです。

それで携帯で調べたら、ブルーオーシャンセレモニーを見つけて、見積もりや書類を取り寄せてみたのです。

 

長谷川)印象はいかがでしたか?

 

白様)資料請求のメールを送ったら、スタッフの畑山さんから直ぐに電話が掛かってきて。

資料が到着してからも、10日間ぐらいは悩んでいたんですよね。

でも、ホームページの動画(※散骨式の様子を収めたもの)の影響は大きかったですね。

動画を初めて見て、すごく泣けました。海洋散骨がこんなに素敵なんだって思って。

いまだに、時々見ては思い出して泣いちゃいます。

 

白様がご覧になったブルーオーシャンセレモニーの海洋散骨を紹介したドキュメント動画

 

 

長谷川)動画を見て散骨がいいかも、と思ってくださったのですね。

これが自分にとってベストな方法なのかなと、その時に感じたのですか?

 

白様)そうですね~。まずはね、畑山さんからの電話での声のトーンや言葉に癒されて、落ち着いて。

もう泣きながら話したこともあります。

最初は本当に悩んで悩んで…。

主人の葬式が終わって友人たちが自宅に集まってくれたときに、

いろんなパンフレットを持ってきて、納骨堂があるからここはどうですか~?とか話してくれたんだけど、

それは嫌だったんです。家から遠い場所だったし。

あそこ、長谷川さん見えますかね?(ベランダから見える納骨堂を指して)あの室内のお墓。

見学に行ったんですよね。

納骨堂には短期間のプランがあったのでとりあえず3年くらい納骨堂に置いておいて、

その後また考えるつもりだった。

何でダメになったか。私こっち(日本)で1人じゃないですか?誰か血の繋がりがある方の印鑑が必要なんですって。

 

長谷川)なるほど!納骨堂を契約するために、身内の方の印鑑が必要だったのですね。

 

白様)システムがわからないわけじゃないけど、自分に何かあったらと思って。それが最後の壁だった。

費用は別にどこも同じようなものでそれじゃなくて、この先のことももうちょっと考えないといけないと思って。

韓国はクリスチャンの方も多いし、とりあえずみんな亡くなったら火葬場に行って全部パウダーにするんですね。

日本とちょっと違って。樹木というのですか?木の下か、あと海。

インターネットで調べたら「あ~日本もこういうのがあるんだ」と思って。

それから2週間くらいは悩んでいたのかな。

結局、まず手元供養にすることを決めました。ずっと一緒にいられるじゃないですか。

 

長谷川)なるほど。納骨堂だと遺骨全部を預けなきゃいけないし。

 

白様)そう。心の中にはいるけど。

 

長谷川)ここに「居る」と「居ない」とでは心持が違いますもんね。

 

12月26日、合同メモリアルクルーズで海にお参りに来られた白様

 

 

 

2.心の中だけじゃない、ここに「居る」という感覚

 

白様)朝起きて、挨拶して、仕事に行く前にコーヒーを入れて、

ちゃんと主人のお水を換えて、それをやると落ち着くんです。

 

長谷川)ブルーオーシャンセレモニーから資料が届いて、初めて手元供養という形で残せると知ったのですか?

 

白様)そうです。パンフレットをいただいて。

 

長谷川)手元供養はすぐにやろうと思いました?

 

白様)もちろんです!手元供養や写真の横にお花もいっぱい飾りたかったし。

(ミニ骨壺の)色も自分で選んで、友達もみんな「わ~、素敵!」と言ってくれました。

 

長谷川)ご主人が亡くなってから初めて、お葬式や納骨のことを1つずつ決めていったのですね。

 

白様)そうですね。計画じゃなくて。

去年病気になってから手術と再発を繰り返して、7月に先生に呼ばれて行ったらあと1か月とか言われて。

ふと主人の携帯を見たら、余命半年でやらないといけないことを自分で調べていたのが出ていたんですよ。

でもそれからは緩和ケアに入って、あっという間に時間が過ぎて亡くなってしまった。

だから本人はもう少し経ってから私にお墓のこととか言うつもりだったかもしれない。

 

長谷川)もしかしたらご主人の中でも白さんとお墓に関する話をする予定だったかもしれないけれど、そこは分からないままご逝去されて…。白さんも色々と大変だったのではないですか?書類や手続きとか…

 

白様)大変でしたね本当に。

 

長谷川)海洋散骨をやってみて負担になったことはありましたか?何か難しいとか。事務的な部分など…

 

白)あの時は辛かったですね。遺骨を粉末、パウダーするとき。それが一番辛かった。

韓国では火葬場で透明なガラス張りでパウダーにするのを家族で見るんですよ。一切音は聞こえない。

立ち会ってくれた池田さんが「音も大きいから、辛かったら外に行ってきていいですよ」と言ってくれて、外に出て。でも本当はずっと居たかったですよ。

 

長谷川)ご遺骨がパウダーになる瞬間どういう感覚の辛さでしたか?バラバラになる感覚が強かった?

 

白様)3年前に父が亡くなって、ソウルでお葬式をした時の記憶があったから、余計音がするのが辛かった。

あと、手元供養と海とに分けちゃっていいのかなって。

 

長谷川)別々にするのはどうなのかなと、迷いがあったのですね。

 

白様)不思議ですよね、人間って。最初は手元供養があるから勇気が出るかな~と思って。

でも作ってみたら、一部はここに残っているから無事に天国に行けたのかなって、それもちょっと考えて。

 

長谷川)ここにある分は天国に行けてないんじゃないかっていう気持ちですよね。

 

白様)若干そう思ったんですけど。

でもコロナがもう少し落ち着いて、もし韓国に行く時が来ても主人も一緒に行けるし。

その考えが後から来て、ああやっぱり正しかったって思いました。

海洋散骨と手元供養に出会って、友人に話したら、みんな言うんですよ。

「やっぱり良かったと思うよ。そうだよ、お墓に入れたって天国に行くとは限らない」って。

永代供養もお寺でちゃんとお祈りしますよ~と言われたんですけど、それもあんまり嫌だなと。

ちゃんとやってくれているのかな、自分がやってあげたい、と思ったんです。

 

友人たちと共にご主人へ宛てたメッセージリースをお手向け

 

 

 

3.どんな方法でも気持ちが伝われば。自分の心次第

 

長谷川)散骨をする、つまり遺骨を手放すと決めてから、当日を迎えるまではカウントダウンが始まっているなという気持ちになりましたか?

自分の元から離れてしまう、というような。

 

白様)思ったよりは大丈夫でした。

お寺とかお墓とかでも、「ちゃんとここに居ます」という気持ちが伝われば。自分の心次第ですよね。

主人はどういうことを望んだか分からないけど、病気になった時に私に話したことがあります。

(ご主人が亡くなったら)「日本に帰化してここに住むよ」と言ったら、「いずれ自分が何かあったら帰った方がいいよ」という話を。

もう帰るつもりは今のところないんですけど。

やっぱり、体はこの世に生まれた時体は借りるもので。

自然に生まれて自然に。それが自由。それが一番大きい理由です。

どこに居ても思い出せるし、それがいいと思います。

あと、手元供養があるのが私には一番大きかったですね。

 

長谷川)日本のどこか決まった場所に置いておくと言う方が辛いんですね。置いていってしまう感覚ですかね。

海だったら日本と韓国も繋がっているし。白さんには散骨というやり方が合っていたのですね。

散骨を迎える日までの時間~散骨当日までの変化はありましたか?

 

白様)落ちついていました。これからは広いところに行けると思ったらホッとしました。

粉骨して持ち帰った遺骨はここに置いて、毎日挨拶して。

 

長谷川)散骨中はすっきりした気持ちでしたか?それとも寂しかった?

 

白様)一瞬、涙が出たんですけど、ちゃんとお別れができたし、あと凄く素敵できれいで天気も穏やかでした。

不思議ですよね。皆様同じかもしれないですけど、船に乗る前に雨が止んでビックリしました。

個人的にはいいと思います。

 

長谷川)散骨を?

 

白様)ええ。みんな考える方、観たら感動すると思いますよ(※前述の動画)。

とても素敵で、何度も見ました。散骨前までに。で、見るたびに泣いて。

本当にありがとうございました。

 

長谷川)まだお辛いとは思いますが、これから少しずつ癒えていけばいいなと。

でも、(この部屋)ご主人が常に見守ってくれている感じがありますね。

 

白)見守ってくれていると思います。

 

 

ご主人のコーナーには愛用品や沢山のお写真とともに、手元供養と散骨証明書が飾られている。

長谷川
白様とお話をして、一番のポイントは【いつどこにいても故人様を思い出せる場所がどこなのか】ということだと感じました。によりご状況は異なりますが、散骨をした海でなくても、映像や旅行先でも【海】を見るたびに想い出すというのは、故人様にとって一番のご供養だと感じます。
また、申込者の国籍や血縁関係を問わずに実施できることもメリットのひとつだと、海洋散骨への新しい発見がありました。
様々なご事情で従来の納骨方法が難しい方は、実は多くいらっしゃるのかもしれません。どんな方にとってもきっと最良の選択があると思います。
これからも私達にお手伝い出来ることがあれば全力でサポートさせてください。

長谷川

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