お客様アンケート /合同乗船散骨 ・東京

父は昨年の晩秋に亡くなりましたが、生前の父の意向と今後墓守をする子孫がいなくなることから火葬後海洋散骨をすることに決めました。
春の温かい海に散骨するため、5月まで自宅に遺骨を安置しておりましたが、この度散骨することができ、ホッとしております。
私の尊敬する禅の老師が書いておられます。
「私たちは大海に立った波のようなものです。数十年前にオギャーと波立ち、あと数十年波として生きて、いつか元の海に戻ります。この海を『仏』といいます。海の盛り上がったものが波であるように、自分は『仏』の盛り上がりです。すべて『仏』で出来ています。『仏』が波立ち『仏』がざわめき、『仏』に戻る。これが人が生まれ、人が生き、そして死ぬということです。」
長年の修行の末に深い悟りを得られた老師ならではのお言葉です。
散骨で海に沈んでいく父の遺骨を見送り『仏』に戻っていく父を実感することができました。
このような海洋散骨葬を心を込めてしっかりと行ったくださったスタッフの皆様に深い感謝を捧げます。