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遺族様インタビュー

お客様よりいただいたインタビューのご紹介です。

2022/03/14 武野 美恵子様

そこに母はいなくても、“二人の時間”と思えば自然と笑顔になれる

2020年6月に東京湾 合同散骨でお母様を送られてから、1年半の間で5回も合同メモリアルクルーズ®に乗船し、

お参りに来てくださっている武野様。

いつも満面の笑顔で乗船されるお姿が印象的で、12月26日、2021年最後のメモリアルクルーズ®後に、

武野様が海洋散骨を選択するに至った経緯をインタビューさせていただきました。

 

1.会いたいときに、いつでも会える。海洋散骨とメモリアルクルーズ®の魅力

長谷川)海洋散骨のどんなところに魅力を感じますか?

 

武野様)まずはいつでも会いに行けるところですね。

散骨したら会いに行けないと思っていたけれど、メモリアルクルーズ®というのがあって、

いつでも会いに行けるというのが魅力的だと感じました。

私の中でメモリアルクルーズ®はお墓参りに行く感覚で、

「今年も会いに来たよ~!また来年も来るよ~」という感じで出掛けています。

母も生前は施設に入所していて毎日会っていたわけではなかったので、実はいまだに母が亡くなった、という事実に

いまいちピンときていない部分もあるんです。

 

長谷川)なるほど。会えないことの延長みたいな感覚なのですね。

施設に会いに行くか海に会いに行くかの違いですね。

 

武野様)でも実際海に来ると、「あ、そうか。もう居ないんだったな~」となりますけどね。

でも海は自然に還るという感じなので、お墓に入れるよりは海の方が母も私も幸せです。

今日のクルーズも楽しかったです!

 

長谷川)確かにお墓参りで「楽しむ」のというのは中々難しいかもしれないですよね。海だと、会いに来たよ!…って自然に笑顔になりますね。

 

武)そうです。そうです。お墓だとなかなかね。

メモリアルクルーズ®であれば近況報告なんかをサッとおくり鳩に書いて海に手向けたりできる。

だから自然と笑顔になれるのかもしれないですよね。

散骨は本当に素敵なのでおすすめです。

 

長谷川)海を見てお母様を思い出したりすることはありますか?

 

武野様)あります、あります。

だから北海道にいる姉にも、東京に来ることは難しいけれど海は繋がっているから、

北海道の海でもお母さんを思い出してね~と言っているんです。

海を見れば思い出せる、そういうところがいいですよね。

 

長谷川)東京湾で実施した理由は何かあるのですか?お問合せの段階では、葉山沖での散骨をご希望されていましたよね?

 

武野様)そうです。

今住んでいる所が神奈川で、母も海老名在住だったので、相模湾がいいかな~と思っていたんです。それと、私が葉山を好きだったのもあります。

ただ、スケジュール的に6月21日(月命日)という日に東京湾で合同散骨があると知って、ちょうどいいなと。

あと、私は飛行機が好きで空港に見に来たりするので、それなら羽田空港沖の東京湾でもいいかなと思ったんです。

 

長谷川)お母様が亡くなったのが2月21日で、散骨をした日が6月21日。偶然ですが月命日でしたね。

 

武)本当は5月に散骨するつもりだったんですよね。でもコロナで中止になってしまったんです。

そうしたら6月21日、丁度いい合同散骨の日程があったんですよ。あ!これは凄いなと思いました。

こういうことも中々ないですからね。

 

長谷川)結果的に会いに行きやすく、メモリアルクルーズ®にも乗船出来るし、趣味の飛行機も見られて

東京湾で良かったのですね。

 

合同メモリアルクルーズ®で海面へ花びらを手向ける武野様

 

2.弱っていく母を見て、死を意識してしまうのが怖かった。

 

長谷川)そもそも、なぜ海洋散骨をしようと思ったのですか?

 

武野様)私も両親も北海道出身なのですが、高校生の時に父が癌で亡くなって父は北海道にあるお墓に納骨しています。けれど色々と事情があって、母はそこのお墓に元々入るつもりがなくて。

母は私の経済的負担を心配して、「自分が亡くなった時は散骨してね」と言っていたんです。

お墓より費用が安いとか、自分でも色々調べていたみたいです。

そこで私も考えてみて、子供は娘二人だし、母のお墓を建てても維持していくことができない。かといってお寺さんの所に預けても維持費は掛かるし、海洋散骨の方がいいなと思って。

 

長谷川)お母様が「海洋散骨がいい」と思ったきっかけは何かあるのでしょうか?

 

武野様)どこで知ったのか正確には分からないけど、多分新聞の切り抜きとかだと思います。とにかく私の心配をしていました。私は高校を卒業してすぐに北海道を出たのですが、実は私の離婚をきっかけに、母が心配して私のところに来てくれて。

それからずっと一緒に住むようになったんですよ。

 

長谷川)お母様とは仲が良かったのですか?

 

武野様)いや、むしろ強く当たっていたかもしれません。かといって仲が悪いわけではありません。仲が良い時は友達のような関係で何でも話をしていました。

母が優しすぎるがあまりに逆にうっとうしく感じて、言葉や態度で強く当たっていたかもしれません。

母は晩年、施設に入っていたので私もちょくちょく会いに行っていたんです。

でも会うたびに衰えていくのが目で見て分かって。

私が仕事を辞めていつでも面会に行けるようになってからは、みるみるうちに弱って自然と眠る時間が増えてきたんです。

11月に仕事を辞めてからほぼ毎日会いに行っていたのですが、2月21日に亡くなったので、約3か月のあいだ親子として濃密な時間を過ごしました。

でもその時にすごく自分を責めてしまって。

今まで一緒に旅行に行ったこともなかったし、母は色々と話したがっていたみたいですけど、なんだかんだ私が「忙しい忙しい」って言って断っていたので。

何か言われる度に、「いいよいいよ分かっているから」とか言ってあしらったりして。

 

施設では食事介護がなく、自分で作ったものを毎日母のところに持って行って食べさせたりしていました。

他にも過去のことを色々思い出して、「もっとこうやってあげられたら良かったのに」、

「もっと元気な内に旅行に行ったり、これからのこととかを話したりしたかった」と思ってしまいます。

でも当時は、それをしたら母の死が迫ってくるような気がして、避けていたのだと思います。親っていつまでも元気なイメージがあるから、あまりそういう話をしないようにと自分から遠ざけていました。

 

長谷川)後悔があったのですね。

どんなきっかけでブルーオーシャンセレモニーを見つけたのですか?

 

武野様)母が90歳になって、段々と記憶が薄れるようになり施設の方からも軽い認知症かもと言われて。

そこで改めてネットで海洋散骨を調べてみたら、たまたまブルーオーシャンを見つけて。

私は海が好きなので、「ブルーオーシャン」て素敵な名前だな~と思いました。

その後ブルーオーシャンカフェに行って色々お話を聞いて、ミニ骨壺や手元供養を沢山見せてもらって、いいな~と思いました。

スタッフの方も丁寧で親切だったし、自分が思っていた重たい感じではなく、明るくて。

色んな手元供養品を見ていたら、あれもこれもいい~!ってなりましたけど。

立会粉骨も笑いながらで重苦しい雰囲気ではなく、意外でしたね。

 

3.いつ・どこにいても母と一緒に。時々蓋を開けて思うこと

長谷川)手元供養品を沢山購入されていましたよね。

 

武野様)北海道にいる姉と、従姉妹にあげる為にも手元供養は沢山作りましたね。

ペンダントは汗をかいたら嫌だなと思って普段は着けないようにしているので、

こういう特別な時にしか着けないです。でもいつも一緒にいたいと思って、これ(※ポポ 画像参照)は毎日持ち歩いています。すごく可愛くて。

ペンダントは姉と私とお揃いで持っています。

携帯用ミニポーチがセットになったミニ骨壺「ポポ」シリーズ

 

長谷川)なるほど~。ネックレスは特別な時に着けてポポは常に持ち歩き用にしているのですね。

 

武野様)手元供養、最初は3つくらいで考えていたけど、好きなだけ持って帰っていいですよ~と池田さんに言われたので、沢山持って帰ってきたんです。こんなに持って帰る人もいないですよね?

 

長谷川)いえいえ、そんなことないですよ。それぞれ思いが違いますし、いくつ作るかは自由ですから。

むしろ、武野様のお話を聞いてこういう分け方もあるのだなと参考になりました。手元供養を残すことに悩んでいる方へ、こういった方法があると伝えられますから。

その他の手元供養品はずっとご自宅に置いてあるのですか?

 

武野様)そう、自宅に飾っています。

カプセルに分けた分はいくつもあるので、寝室と、洗面台にも置いていますね。

 

長谷川)どの部屋に行ってもお母様がいることを感じられるように、ということなのですね。

 

武野様)はい、いつも一緒に居る感じがします。

母と私、2人の時間だと思うと自然と笑顔になれますね。

時々手元供養を開けて遺骨を触ってみたり、声を掛けたりして。

ただ、その中に母は居ないというか…皮膚も肉体もないので直接触れらない。

そこは辛いですけどね。声も聴けないし。

まだまだ側にいたいと思うから、母の思い出のものもまだ取ってあるんです。

 

長谷川)そうですね。

武野様の笑顔の裏には、そんなストーリーがあったのですね。

いつでも近くで話しかることができるし、海には笑顔で会いに行くことが一番ですよね。

今日はありがとうございました。

またいつでもメモリアルクルーズへのご乗船お待ちしております。

 

2021.12.26 いつも側に置いているお母様の手元供養とともに
長谷川
笑顔が素敵で元気な印象の武野様。ですが、その裏にはお母様に何もしてあげられなかった、という後悔があるのだと知りました。
お母様が他界された今、してあげられるのは「手元供養でいつでも対話が出来る環境を作り、定期的にメモリアルクルーズ®に乗船すること」なのだそうです。
武野様にとってメモリアルクルーズ®は単なるお参りではなく、これから先ご自身の人生を支えてくれる大切な時間なのですね。
これからも是非お母様に会いに・お話しされに、たくさんメモリアルクルーズ®にいらしてくださいね。

長谷川

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