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最近の海洋散骨のご報告

お客様よりいただいた感想を掲載させていただいております。

  • チャーター散骨プラン 2017/11/04 K.A様

    「生前にしたためたお便りもいただきました」

     

    *****アンケート*****

    年末の粉骨から2/14散骨に至るまで、いろいろとご配慮いただき、ありがとうございました。アンケートの全般に対する満足度の回答は当日の私自身の失態によるものです。準備不足を反省させられました。当日の抜けるような青空とスタッフの皆様のあたたかなサポートで無地に終えられました。2014年9月の海洋散骨体験クルーズで夫ともども共感した散骨でした。その日がこんなに早く来てしまい、まだ戸惑っております。夫と約束した結婚記念日に散骨の約束を果たせましたが、早すぎたかなという想いと自分の健康状態にも不安があって元気なうちに自分の手で大海原への旅立ちをとの想いでゆれ動きました。散骨を果たせたことで、ひとり暮らしの新たな一歩を踏み出せるのではと思っております。

    精神的にも身体的に不安定な頃でしたので些細なことで連絡を差し上げましたが、そのつど丁寧にご連絡していただいて安心しました。

    手づくりセレモニーでおくりたいとの想いでいろいろと持ち込んだり、無理をお願いしました。快く対応していただき、ありがとうございました。参列者からも思い出深い「おくり」になったと言っていただけまた。

     

    *****故人様より生前のお便り*****

    謹啓

    みなさまにおかれましては、ご健勝のことと拝察申し上げます。

    異例のお手紙を差し上げることになりました。私は2016年5月に突如旨の痛みに襲われ、検査の結果、7月13日の最終診断にて、ステージⅣの肺腺がんがみつかると同時に、全身への転移が認められました。放射線治療、科学的治療などの選択肢はわずかながらあったものの、QOLの充実を優先して、自宅での緩和ケアのみで、66有余年で人生のターミナルを迎えることを選択しました。

    色説的な生産手段をもたない編集の仕事に40余年携わることができたのは、〈個〉と〈個〉の人間関係を、いかに結び築あげるかを探し続けたからでした。みなさまには生前に多くの勇気と支援を賜りました。心からお礼申しあげます。年齢の節目、20年単位で、破天荒な決断をしてきましたが、悔いはありません。とくに42歳からの安曇野での生活は、社会的制約を意識せず、自分で考え、思うがまま行動でき、とても幸せでした。

    別れの儀式は無宗教にて簡素に済ませます。遺骨は、40数年、苦楽をともにしてくれた妻によって、大海原に散骨してもらいます。

    長い間支えていただき、ほんとうにありがとうございました。

    さようなら。

    謹白

    2016年秋 旅立つ前に

     

    *****奥様よりお便り*******

    雲の晴れ間に見る青空、野も山もすっかり夏景色でございます。厳しい暑さが続き梅雨明けが近いもを思わせます。

    村田様はじめブルーオーシャンセレモニーの皆さまには、ますますお元気でご活躍のことと存じます。私もおかげさまで何とか無事に暮らしております。

    他事ながらご休心くださいませ。その後は久しくご無沙汰しまして、申し訳ございません。

     

    去る2月14日の亡き夫の海洋散骨に際しましては、ひとかたならぬご高配を賜り、こころより感謝申し上げます。ありがとうございました。

    この16日で夫が天に召されて9ヶ月になります。「もう」「まだ」の間をゆらゆら揺いながら、これからの予測もつかない独りぼっち長―い歳月を思うと正直「やっと!」の心境です。当面の煩雑な手続や書類の作成に追われているうちは無我夢中でした。いろいろなことが一段落して、いざ自分の生活の建て直しにかかる頃を迎え、話し相手のいない暮らしは脱力感いっぱい!何かやる気も、外に出る気にもなれず・・・の日々でございました。機会があって人と会ったり電話で話したりの場面で不自然にテンションが上がり、反動で一人になったとき落ち込みます。「元気な私!」「だいじょうーぶな私!」を演じて自己嫌悪です。

     

    私たちには子供がおりませんでので「いつの日か」に備え、元気なうちに少しでも身軽になっておこうと「終活」を常日頃から話題にしておりました。夫が亡くなる2年ほど前(2014年9月)にお世話になった、貴社の「海洋散骨体験クルーズ」に二人で乗船して、日本という国土にこだわらず「海に散る」、そんな人生の幕引きに共感したしました。ゆくゆくの墓守不在も念頭に「無宗教(戒名・位牌・仏壇・墓無用)の弔い」と「海洋散骨」をお互いに約束しあいました。その日はずっとずっと先のこと、叶うものならば二人一緒にと願っておりましたのに、夫の「いつの日か」は思いもよらず、66歳10日でおとずれあまりにも早すぎる別れに戸惑うばかりです。

     

    思えば一年前、余命告知を受けてまもない昨年7月に夫と共にそちらに出向き、「海洋散骨」の生前契約をさせていただきました。医師から余命半年と告げられていても本人はまだ元気で、私も切迫感が薄く、彼が会いたいと言う親しい方との会食(ふたりで「ミニ生前葬」と呼称しました)を楽しみ、もう一度訪ねたかった北海道も旅することができました。クリスマスも年越しも一緒にという願いもむなしく、4か月余りの≪耐病≫で逝きましたが、「がん」に屈することなく精いっぱい生きた夫の生きざまを妻として誇りに思います。

     

    「二人の記念日(結婚記念日)に散骨を!」の約束を守り、少し早すぎると戸惑いながら迎えた散骨でした。当日は≪手づくりのおくり≫にこだわる私どもの供花や飲食物などの持ち込みを受け入れていただき、本当にありがとうございました。スタッフの皆様の温かなご配慮に支えられ、抜けるような青空がひろがる東京湾から、夫の「大海原への旅立ち」をおくることができました。遺骨(灰)とともに、「水に溶ける和紙」で折りあげた参列者のメッセージが書かれた≪おくり鳩≫と、親しかった友人知人から届いたお悔やみや励ましのお手紙・メッセージを縮小コピーした≪おくり鳥≫も伴翔させていただきました。参列者の方から「いいお別れができましたよ」と声をかけていただけ、苦労して作成したスライドショーを自分の準備不足で反故にしたことなど忘れ、心のこりなく夫をおくることができ安堵いたしております。

     

    村田様が心をこめて鳴らしてくださった鐘におくられ、村田船長の操舵で波立つ航跡に名残惜しそうに寄り添うたくさんの花びらと一緒に旅立った彼は、いまごろ大好きだった北海道や、国内外の憧れの美術館・コンサートホールのある街の海辺をめざしていることでしょう。身近な浜辺で、旅先の海辺で、海外の砂浜で「こんなところまで!」と感じていただけたら、本望のように思います。

     

    また一つ亡夫との約束を果たせましたが、やはり寂しさが募ります。些細な日常の出来事で涙腺崩壊です。身のまわりのいたるところに転がっている「涙の風船」を突っ付かないよう用心用心です。先ごろしばらく中断していた「終活」を再開。サンデー毎日、24時間フリータイムの暮らしは、主のいなくなった仕事場を少しずつ整理することから始まります。辛い仕事ですが、私自身の終活(独りになって、私の亡きあとを考え少しずつ身辺整理です)でもあります。

     

    そんな日々、先日、書類を片付けていたファイルの間から封書が・・・・・!投函したつもりの貴社宛てのアンケートでした。びっくりしてしまいました。

    思い返せば、安曇野に移住したから42歳で取得した運転免許。私は自他ともに認めるペーパードライバーでしたから、夫を亡くして24年ぶりに握るハンドルにおっかなびっくり、緊張感いっぱいで運転していた毎日でした。散骨を無事に終えたことを報告する便りをあちこちに出していた頃のことと思います。郵便物を出すために気合を入れて車を出し、家と車を行ったり来たり、何かを探しては家中をうろうろ・・・・注意力散漫のなかでの失態でした。すぐに返送すべきアンケート用紙が、5か月経った今もまだ手元にあることをお詫び申し上げます。開封して書き直そうかとも考えましたが、あの当時の私の気持ちをそのままにお届けしたほうがと思い直し送付させていただきます。どんなことを描いたのか覚束なく恥ずかしい限りですが、よろしくお願いいたします。

     

    親しかった先生が心理学系の学術誌に寄せてくだった、夫の追悼文を同封させていただきました。故人の「本当の死」を、その人を記憶している人が旅立つときと捉えるならば、縁あって散骨をお世話いただいたブルーオーシャンセレモニーの皆様にも、想いでの中で夫を存命させていただきたいと願っております。生前に夫が認めた旅立ちにあたっての「みなさまへの挨拶状」も一緒に同封いたしました。彼からのお別れの≪ことば≫でございます。

     

    今年も季節は巡り夏を迎えます。家の前の田んぼの喧しいくらいの蛙の合唱をひとりで聞いては景色が滲みます。秋には紅葉を!冬には雪を!春には桜を!夏には海を!・・・・≪独りで迎える四季≫が一巡することには、飾らない心からの笑顔を取り戻せるようにと願っています。

    ご案内いただきたメモリアルクルーズで皆様とまたお会いできる日を楽しみにいたしております。いつかはお願いすることになる私自身の散骨を含め、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

     

    末筆ながら、ブルーオーシャンセレモニーの今後ますますのご発展を願い、村田様はじめスタッフの皆様のいっそうのご活躍をお祈りいたします。また、村田船長にも、何とぞよろしくお伝えくださいませ。梅雨明け前からの猛暑が続いております。重ねて皆様のご健康をお祈りいたします。

    遅ればせながら、お礼(お詫び)に心ばかりの品をお届けいたしました。

    やがて来る夏の日に、故人が愛した安曇野育ちの味をお楽しみいただkれば、幸いです。取り急ぎ、お礼かたがたお詫びまで。

     

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