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遺族様インタビュー

お客様よりいただいたインタビューのご紹介です。

2022/07/09 下津 直美様・本名 祐子様

一人じゃなくていいんだ!「お母さん!頼もしいくにさんと一緒に海にいくべ!」

ご友人同士、一つ屋根の下で暮らしている下津直美様と本名祐子様。

今年4月にそれぞれのお母様とお父様の海洋散骨をお手伝いさせていただきました。

お二人が海洋散骨を選ぶに至った経緯や当日感じたことについて、率直にお話を伺います。

 

1.大好きな人と一緒に乗って、大好きな人を見送りたい、ただそれだけ

長谷川)お二人は親御さん同士も仲がよかったのですね。

 

下津様・本名様)そうです!友人です!

 

下津様)私達が友人なので、親同士も仲が良くなった感じです!HPを見たら、(海洋散骨は)すごく自由度の高さを感じたんですよね。私達って友人同士で同居して、見るからに複雑そうじゃないですか。でもそこを突っ込まずに全部受け入れてくれて、何より故人を偲ぶ気持ちを最優先にしてもらえるのではないかと思いました。お墓と違って、名前が違っていても一緒に撒かせてくれるのではないか、お友達同士で船に乗っても一緒に散骨出来るのではないかと思いました。

 

長谷川)たしかに、様々なご事情を持った方が乗船されるケースも多いですね。必ずしも親族だけで乗船しなくてはいけないというルールもないですし。そういう意味ではお二人にとって海洋散骨はぴったりだったのですね。仲よし同士で船に乗って、仲よし同士一緒に海に還ったのですね。

 

下津様)母は寂しがり屋なので、頼もしい祐子さんのお父さんと一緒に海に還るの、いいじゃないですか。その方が私も安心しますし。「一人じゃない」っていうのがいいですよね。最後まで友達同士で、助け合いながら、迷わないで支えてもらいながら一緒にいけるっていいな~って。だから祐子さんを誘ったんですよ。「どう、一緒に散骨しない?」って。

 

長谷川)そうだったのですね。本名様も海洋散骨を考えていたのですか?

 

本名様)父に「樹木葬がいいな」って言われていて樹木葬にこだわって探していました。でも全部お墓付きで・・・墓は要らないって言っていたし、どうしようって迷って決められずにいたんです。そしたらゆきちゃん(下津様のお母様)が亡くなって、海洋散骨に便乗しちゃいました。

 

長谷川)そうでしたか。散骨が終わってから、何か心境の変化は何かありました?

 

下津様)あまり暗い気持ちにならなくなりました。スッキリしたというか爽やかな感じで。「お母さん、やり切ったな」と思って。父の我儘に耐え抜いてあちらの世界に旅立ったんだな、もう(母は)海なんだ、と思うと気持ちがすごく楽です。自由になったんだな、と思います。今頃楽しくやっているのかなと思えるし、終わりよければ全て良しっていうのは本当なんだなって。あと、解放されるだけかと思っていたけど安心感もあるんですよね。もう遺骨が動かないので安心しましたよ。多分心配になると思うんですよ。例えば地震とかで倒れたらどうしようとか、カビていないかな?土だらけになっていないかなとか。何かあっても海洋葬ならもう海なので、そういう意味では遺骨の心配が一切なくなりましたね。他人の都合で母がどうこうされることがないと思うと物理的な心配がなくなりました。

 

長谷川)そういう物理的な心配がないというのは仰る通りですよね。墓石が倒れたりしたら心配ですしね。

 

下津様)母が元気な時にどうする?って聞いたことがあって。そしたら「墓は嫌だ」って。「なんか海がいいな~。広いし綺麗だし。」というぼんやりとした意見だけでしたが。樹木葬やお墓も考えたのですが、暗いじゃないですか。閉じ込めるのは嫌だなって。

 

本名様)遺骨って形があるから執着心が出ちゃうけど、形がなくなるっていいよね。

 

下津様)執着がなくなるよね。

 

本名様)遺骨があると不安なんですよ、私達に何かあった時に。父は「自分の遺骨はどうなるんだろう」って遺骨の行き先を心配していたんですよ。

 

下津様)遺骨が手元にないので遺族同士の争いもなくなりますよね。もう生き残った人間のつまらない意地や見栄で母に触れさせることはできないですから。母の人生は母のもの。魂は空に還って、肉体は海に還すことができて、母は母の尊厳の中にあるので、私はすごく安心しました。

 

2.心にしこりを残したお別れ

長谷川)ご家族と意見が合わずに、ご葬儀ではなかなか思うようなお別れができなかったんですよね?

 

下津様)父がそういうこと好きじゃないんですよ。父も弟も母の遺骨に対して全く興味がないので私に丸投げでしたね。読経も戒名もなく、火葬できたらそれでいいと・・・。でも私はダメなんですよ。他人から見たら小さいかもしれないけど、私から見たら偉大な母なので。母はどんなことがあっても父について生きて、自分のこだわりを貫いてきた人なので、最後までこだわりを持って旅立ってほしかった。お花を沢山入れて飾って送ってあげたかったのに、父も弟も花に興味がなくて。火葬に携わってくれたスタッフの方々は温かくていい人だったのですが、私が送った気がしないんですよ。後でお寺さんからお経をあげて戒名をつけてもらったのですがやっている気がしない、納得しなかったんです。因みに、家族同士の仲はとてもいいんですよ。ただ、最終的なモノの考えが合わなかっただけなんです。

 

長谷川)家族であっても一人一人考え方や想いは違いますからね。下津様にとってはそのご葬儀ではやり切れなかったのですね。沢山の散骨会社がある中でブルーオーシャンセレモニーにした決め手はなんですか?

 

下津様)自由に出来るところですね。色々調べて、最終的には2人を華やかにお花沢山で送りたかったんです。

 

長谷川)立会粉骨はどうでしたか??

 

下津様)それも決め手です。最後まで遺骨を砕くところをちゃんと見せてくれるんだ。それって他にはないよね。他人からみたら骨を砕くだけですけど、それもセレモニーとして捉えてくれるのでとても丁寧だと思います。

 

本名様)確かにね。何故、そうするのか書いてあったよね。こっちの想いを大事にしてくれるよね。

 

下津様)私みたいにずっと一緒に居たい人とか、見たい!って言ったら是非来てください。って言ってくれて私達の気持ちに合わせてくれるのが嬉しかったです。気持ちを汲み取ってもらえるし、あくまでも自由度が高いところですかね。やれることを一緒にやってくれるサポート力がとても凄かったです。

弊社にて一緒に立会粉骨を行いました(左:下津様 右:本名様)

 

長谷川)実際に船に乗るまでに散骨のイメージはあったのですか?

 

本名様)うん。結構勝手にイメージしていました。

 

下津様)葬儀は最後の花道だと思っていました。葬儀では母をメインにできなかったので、これまで頑張ってきたのだから、散骨では花道を作ってあげたかったんです。

 

本名様)直葬のリベンジを果たした感じですね!

 

3.だから華やかに、主人公は2人!心から楽しく明るく送ってあげたい!

(完成したアルバムを見て)

下津様)花綺麗だね~。いい写真ですね~。

 

長谷川))お二人共凄くいい笑顔ですよね。

 

本名様)花が道みたいですね。

 

下津様)これ、やりたかったんだよね~。これ綺麗だよね~。

(海面写真を見て)このままイメージしていました!もうパンフレット通り!楽しい方が好きなので。寂しい時に悲しくしなければならないとか・・・しがらみだったのかな。私それがやりたかったのかな。(楽しく明るく送ること)

撒いたお花が花道のように

 

長谷川)散骨は服装も普段通りですしね。

 

本名様)喪服着るとどうしても気分暗くなるしね~。

 

下津様)散骨当日母を連れてタクシーに乗っている時も楽しかったし。

 

長谷川)日常とあまり変わらないからこそ自然な気持ちで送りだせたのかもしれないですね。様々な事情でご葬儀では心残りがあった方でも、海洋散骨で改めてやりたいことを叶えることができる、残っていたしこりは取れるんですね。

 

出来上がったアルバムを嬉しそうに見ているお二人

 

下津様)やってあげたかったことを海洋散骨では出来るのでいいですよ。

本名様)絶対あの世で自慢しているよね。

 

下津様)散骨をしている間の時間は自分たちのものだけじゃないですか。綺麗な空、綺麗海・・・

とても贅沢でした。

 

長谷川)一瞬一瞬が自分たちのものでオリジナルですね。

 

本名様)それですよ本当に。お葬式ではあんなに楽しそうには出来ないもん。

 

下津様)二人だけの時間と空間、私はその自由さとオリジナリティと奇跡に救われました。

 

本名様)大好きな裕次郎さんを飾ったりね。あんな綺麗なお別れできないですよ。

 

下津様)二人でやれたしね。友人同士っていいですね。

祭壇の横には石原裕次郎さんのパネルを

 

長谷川)家族でする必要はないですしね。

 

下津様)陸から離れるっていいですね。色んなしきたりは置いておいて、しっかり向き合えると思って。振り返ってみて、いい式だったな~って。

 

本名様)あんな素敵な海洋散骨が出来て良かったね~って。

 

下津様)悲しい寂しいを通り抜けていました。「行ってらっしゃい、気が向いたら帰ってきてね~」くらいでした。

 

本名様)結婚式の帰りに似ていますね。前向きな気持ちになりますね。スタッフさんの笑顔も素敵でカメラマンさんも明るくて。

 

下津様)明るいのが好きなのでそれが出来て良かったです。

 

本名様)ロケーションでも明るくなれますよ。外っていいね~。

 

下津様)自分の気持ちも前向きになれますよ。

 

下津様)母として妻として嫁として父を支えてきたのですが、最後は綺麗に幕を閉じたかったんだなって思いました。撒く時だけ風もやんで。二人を主人公にできて良かったです。

 

長谷川)リベンジが果たせて良かったですね。

 

4.私達みたいに後悔している人、モヤモヤしている人って実は多いんじゃないかな

長谷川)周りの反応は何かありました?

 

下津様)私、ブログを書いているんですけど「海洋散骨やりました」っていう報告と共に母への白いフラワーリースの写真を載せたらコメントで皆さん「あ~きれい!あれは何??」って言われました。「綺麗でしょ~♪」って自慢しました。

 

本名様)いい感触ですよ。周りに自慢じゃないですけど、海洋散骨やったよ~って。

 

長谷川)海洋散骨ってまだ抵抗がある方が多いので、写真やこのアルバムを見た方はきっと海洋散骨への見方が変わると思いますよ!こんなに楽しく明るくやっているんですから。当事者から発信していただけると、身近に感じていただけるので嬉しいです。私たちも海洋散骨は人種や条件問わずに誰でも出来る、みんな平等に供養できる。どんな人でも受け入れてもらえる、そんな場所でありたいと思って活動しています。

 

下津様)海洋葬のいいところって自分がちゃんと向き合えることだと思いますよ。特にお葬式に納得できなかった人は尚、いいと思いますね。海にお花を手向けるだけでも変わると思います。何度も写真を見て、とても癒されるんです、綺麗だったな~って。気持ちって人それぞれじゃないですか。

 

本名様)納骨だったら、普通苗字が違ったら仲良しでも一緒になんてできないからね。

 

長谷川)そうですね。自由度の高さが良いところです。今回はブルーオーシャンセレモニーを見つけてくださり少しでもお役に立てて良かったです。

 

下津様)思い描いていた通りで映画みたいでした。

 

本名様)お葬式の後に心にしこりを持った人には散骨いいんじゃないかな~と思います。決して直葬式を否定しているわけではなく。

 

下津様)色々あったお葬式でしたが、ブルーオーシャンさんでお花を沢山撒くことができて満足です。

 

長谷川)是非、メモリアルクルーズでまた会いに来てくださいね。

証明書を飾って下さっているお部屋にて

 

 

 

 

長谷川
ご友人同士でご乗船してその親御さんをそれぞれ送る。海洋散骨でしかできないことです。
海洋散骨の魅力を最大限に活用してくださった下津様と本名様。インタビューの日も、散骨当日のアルバムを見返しては自然と笑顔溢れるお二人。
そんなお二人を見ていると散骨の日が新たな思い出の1ページになっているのだと感じます。
私達は出来ることを一緒に悩み考えご提案させていただきます。きっと笑顔になれると思います。

長谷川

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