理想のエンディングノートとは?

2013/02/16

この週末も、全国各地で「終活」をキーワードにしたセミナーやイベントがおこなわれているようですが、私は今日は、葬祭専門学校の卒業発表会に参加してきました。

ニコニコ動画タッチの葬儀マナービデオや、学生たちが自由な発想で作った様々なエンディングノートなど、頭の硬い大人や社会人には創れないものを見ることができて、大変面白かったです。

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エンディングノートは、今、巷にはとてもたくさんの種類が出回っています。
書店でも特設コーナーができているほどなので、手に取ってみたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どんなお葬式がしたいか、もしもの時に呼ぶ人リストなど、葬儀のことを重視したエンディングノートや
財産管理のことを重視した、遺言書のサブノート的なエンディングノートや
自分の人生の棚卸に重点をおいた、自分史的なエンディングノートや
家族へのメッセージなど、想いを伝えることが中心のエンディングノートなどなど、、、
本当に千差万別、いろいろなものがあります。
書店で売っている、出版社や文具メーカーなどが発行しているエンディングノートは、たいてい1000円以上しますが、終活に関するセミナーやイベントに行くと、よく無料でもらえたりします。
また、最近はインターネットでダウンロードできるようなものもあります。
こちらをご覧ください。お金を出さなくても、出掛けなくても、こんなにたくさんのエンディングノートを手に入れることができるんです。

さて、これだけたくさんの種類が出回っていると、一体、どれを選べばよいのか、分からなくなりますよね。

私は、100人いれば、100通りのエンディングノートが必要なのだろうと思っています。
「上級終活カウンセラー」という資格もいただきましたので、ひとりひとりにカウンセリングをして、その方にぴったりのエンディングノートを提案できるようになりたいなぁなどとも考えています。

ところで、これは少し前の話なのですが、散骨の事前相談にいらした方が、大学ノートに自分の死後の希望をいろいろと綴っておられました。私は「エンディングノートというものもありますが」とご案内したところ、その方は、エンディングノートは書く欄が決まっているので、書きにくい、だから大学ノートがよいのだとおっしゃっていました。
たしかに、大学ノートでしたら、好きなように書き綴っていくことができますよね。値段も安いですし。

エンディングノートは、これだけ種類が増えているにも関わらず、実際に書いている人は、まだ非常に少ないといわれています。
なぜ書く人が少ないのか? そこをもっと検証していく必要がありますね。

私自身、父にエンディングノートを渡してから書いてもらうまではずいぶん長い道のりがありました。
最初に渡してから2年。しかも1冊目は紛失されていました。

やはり、自分から自発的に書こうと思わないと、なかなか難しいのではないでしょうか。
家族からプレゼントをされて、お蔵入りになってしまった白紙のエンディングノート、全国にたっくさんあると思います。

私は、父にエンディングノートを書いてもらうことがきっかけで、お墓のことや終末期のことなどを話すことができました。エンディングノートには、このような、話しておくべきなのに話しにくいことを話題にするためのコミュニケーションツールとしての役割もあるのではないでしょうか?

ひとりで書くのではなくて、家族と一緒に書くというのもよいかもしれませんね。

理想のエンディングノート、まだ私のなかでは結論が出ていませんので、またこのテーマで書いてみたいと思います。

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