海洋散骨と天候ー銚子沖散骨と城ケ島沖散骨

2012/12/05

今年の秋は、東京湾以外の海域での散骨のご依頼も何件かございました。

本日は、11月に施行した、銚子(千葉・犬吠埼)沖散骨と城ケ島(神奈川・三崎港)沖散骨の2件を紹介したいと思います。
実は、この2件は、天候に随分と悩まされました。
私たちが普段自社船で運航しているエリアは、東京湾でも湾奥と呼ばれるエリアで、多少の雨や風でも出航が可能ですが、他の地域、とくに外洋は、出航できる条件が非常にシビアです。
故人が「銚子の海で」とご希望されていたとのことで、当ブログの以前の記事をご覧いただきご依頼をいただきました。
しかし、ご希望の日は、海が大しけで出航が叶いませんでした。
そういえば、前回のご依頼の時も一回延期になっています。
今のところ、銚子沖散骨においては、ご希望日に一回で施行できたことがございません。。。
そして、延期となった日程の前日、うねりが大きく明日も出航は厳しいだろうとの連絡が現地から来ました。
しかし、年内で親族が集まれるのはこの日しかない、ということで、どうしても施行して欲しいとご遺族はおっしゃいます。
船長と相談の上、とにかく海を見ていただいて、判断していただこう。午後3時ごろなら大丈夫かもしれない、と話し合い、出航できることを願いつつ、現地に向かいました。
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現地に到着。「揺れると思うよ~」と言う船長。安全に留意しながら出航してもらえることになりました。
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堤防の内側は、一見して穏やかですが、午前中は大波が堤防を越えて入ってきていたとのこと。

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外洋のうねりを体感しながら、無事、故人の希望どおりの散骨式を執り行うことができました。

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午後3時の出航でしたので、日が傾いていました。「海が綺麗!」と参加されたご親族が感動しておられました。

この後、息をのむほど綺麗な夕焼けを見て、無事に運航できてよかったですね、と胸をなでおろしながら銚子を後にしました。
しかし今年の秋は、終末に天候が崩れることが多く、気をもむことが多かったです。
11月末にご依頼をいただいた、城ケ島沖の散骨も、気象条件が悪く、前日はかなり風が強い日でした。
当初、葉山から出航の予定が諸事情により三浦港からの出航に急きょ変更になり、ご遺族にもご迷惑をお掛けしてしまいました。

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小雨がぱらつく三浦港にクルーザーが到着しました。

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総勢20名の参列者を載せて出航。

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思い出の演歌の曲を聞きながら、散骨ポイントに到着。
故人の好きだったブランデーを献酒した後、散骨、そして散華。
散骨の瞬間は、雨が止んでいました。
船が3周旋廻してその場を離れるころに、再び雨足が強くなってきました。
海が好きな、故人らしいお別れ。
雨は、別れを惜しむ涙のようでもありました。
東京湾以外の海域(とくに外洋)での散骨の場合は、気象条件により出航できないというリスクがございます。
参加される皆さまの予定調整もありますが、延期も視野に入れて予備日を設定していただくことをお奨めいたします。
地方散骨は、基本的にはチャーターになります。
運航する場所、使用する船舶によって料金が変わる場合もございますので、詳細はお問合せ下さい。

お気軽にご相談ください (24時間受付)

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