ブルーオーシャンセレモニーにご縁の深かった、曹洞宗僧侶、太田宏人氏が逝去され、昨日、東京・太田区の臨海斎場にて葬儀後、荼毘に付されました。48歳でした。
太田氏は、仏教界でもまだ批判の声が少なくなかった海洋散骨が、宗教者の目から見ても違和感なく、洋上で仏式の弔いが求められることもあるという事を身を以て伝えて下さいました。
2014年に、「お坊さんのための散骨体験クルーズ」を一緒に企画し、超宗派の僧侶の方々に散骨を体験して頂いた事は、現在のように、宗教者同乗の海洋散骨が珍しくなくなるきっかけとなる、風穴をあけた出来事でした。
南米ペルーの日本人墓地の供養に始まり、海洋散骨、ペット供養、ホスピスでの傾聴、そして災害被災地での傾聴供養活動。異色の宗教者かもしれませんが、そこにはいつも、自分は差し置いても人に寄り添う温かい眼差しがありました。
これからという時に無念ではございますが、遺志を継いで、海での弔いを選択した方々ご家族に寄り添って参りたいと思います。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。