下田沖海洋散骨「利島の見える海で」

下田沖海洋散骨「利島の見える海で」

2017/11/05

下田沖海洋散骨。「利島の見える海で」というご依頼でした。予定日は予報以上に風が強く、相談の上、翌日の朝に延期しました。1日経っただけで表情の違う海。故人が生前、長きにわたって暮らしていた、伊豆諸島の利島がはっきりと見える場所で、ご家族の手で海に還っていきました。

下田の船が出る場所には、昭和57年に、石原慎太郎さんが書いた詩が掲げられています。まさに、海に還らんとする人のためのような詩です。

「海へのいざない」
海を渡る風は、なぜこんなに心持よいのだろう。
遠い水平線をすぎていく雲は、なぜ、私の心をいざなうのか。
あゞ、なぜ、暗礁にくだける月の影は、せつないほどに私の魂をゆするのだろう。

私たち人間は、海からやって来た。すべてのものは、海にはぐくまれて育った。
だからこそ、すべての憧れ、すべての郷愁、すべての希みは海に還っていくのだ。

本当の自由、本当の生命、友情や愛、私たちが喪いつつあるもののすべてが、海にはある。あの、海だけにはある。23130744_1595615677165249_5855876814306528914_n19248066_1595615683831915_371382691503806163_n23130659_1595615680498582_8202370465969892208_n

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