粉骨の料金はどのくらい必要?相場や流れ、粉骨業者の選び方も解説

粉骨の料金はどのくらい必要?相場や流れ、粉骨業者の選び方も解説

2025/01/17

粉骨とは、遺骨を砕いて細かい粉末状にすることです。粉骨を行うことで遺骨のサイズを小さくできるため、散骨や手元供養といった多様な供養方法が選べるようになります。そうした背景から、近年では粉骨を希望する方が増えています。

この記事では、粉骨料金の相場や費用に影響を与える要素、業者への依頼手順、業者選びの注意点について詳しく解説します。

粉骨料金の相場

粉骨料金は、専門業者に依頼する場合と自分で行う場合とで異なります。

ここでは、各ケースの相場料金を紹介します。ただし、これらはあくまでも目安であるため、特に専門業者に依頼する際には、事前に詳細を確認するよう心がけてください。

専門業者に依頼する場合

粉骨作業は、専門業者に依頼することが一般的です。業者に依頼した場合の料金相場は、1万円〜3万円程度です。

多くの業者では専用の機械を用いて粉骨を行いますが、遺骨に刃物をあてることに抵抗を感じるご遺族も少なくありません。そのため、一部の業者では乳鉢と乳棒を使った手作業による粉骨サービスも提供しています。この方法は機械による粉骨よりも料金が高くなり、時間もかかる傾向があります。

また、骨壺のサイズや遺骨の乾燥状態、汚れ具合などによっては、相場よりも高くなる可能性があるため注意が必要です。料金や作業内容に関しては、事前に業者へ確認することをおすすめします。

自分で粉骨をする場合

遺骨を粉末状にする作業は、自分で行うことも可能です。必要な道具は以下の通りです。

・乳鉢や乳棒
・金槌
・ふるい

手作業による粉骨は、主に以下の手順に沿って行われます。

1.遺骨を袋に入れて金槌で叩く
2.乳鉢や乳棒を用いて粉末状にする
3.粉末状になった遺骨をふるいにかける
4.すべての遺骨が粉末化するまで2〜3を繰り返す

道具がすでに揃っている場合、追加費用はかかりません。また、粉骨専用の機械をレンタルし、自宅で作業することも可能です。この場合、レンタル料金として2万円程度が必要になるでしょう

ただし、大切な方のご遺骨を自分で粉骨するのは、肉体的・精神的負担の大きな行為です。負担を軽減するためにも、専門業者に依頼することを推奨します。

粉骨料金に影響を与える条件

粉骨料金に影響を与える主な条件は、以下の5つです。

・骨壺のサイズ
・遺骨の乾燥や汚れの状態
・立ち会いの有無
・粉骨後の包装方法
・送料

それぞれについて詳しく解説します。

骨壺のサイズ

粉骨作業は遺骨の量が多いほど高くなるケースもあります。ただし、事前に遺骨の容量を測定することは難しいため、遺骨が納められている骨壺のサイズに基づいて料金が決定されるのが一般的です。

例えば、3寸程度の小さな骨壺の場合、6~7寸程度の大きな骨壺では粉骨料金が異なる可能性があります事前に骨壺のサイズを確認しておくと、費用の見積もりがしやすくなります。

遺骨の乾燥や汚れの状態

粉骨を行うためには、遺骨が乾燥している必要があります。火葬後、時間が経過していない場合や、一度もお墓に納骨していない場合は乾燥状態であることが多く、そのまま粉骨できるケースがほとんどです。

一方、すでにお墓に納骨されていた遺骨は湿気を含んでいる可能性が高く、乾燥工程が必要になるケースがあります。また、遺骨に汚れやカビが付着している場合は、洗浄する必要も生じます。

乾燥や洗浄の工程が発生すると料金が上乗せされるため、あらかじめ遺骨の状態を業者に伝え、必要な処理と費用について確認しておいたほうがよいでしょう。

立ち会いの有無 

業者によっては、粉骨作業に立ち会ったり、作業に参加したりできる場合があります。ただし、立ち会うかどうかで費用が変わるケースもあるため、事前に確認が必要です。

立ち会いの流れは、事前予約、遺骨の確認・準備、粉骨作業といった手順が一般的です。

立ち会いを断られる場合は、業者の作業環境に問題がある可能性も考えられます。理由をしっかり確認し、不安があれば業者の変更を検討しましょう。

粉骨後の包装方法

粉骨後は遺骨を包装して受け取ります。包装方法によって料金が異なるケースがあるため、事前に確認しましょう。

例えば、海洋散骨の場合は水溶性の袋が一般的で、自宅での手元供養の場合は真空パックが適しています。

また、桐箱や紙製の箱などのオプションが用意されているケースもあります。供養方法に適した包装を選ぶよう心がけましょう。

送料

遺骨を粉骨業者に直接持ち込み、粉骨後に自分で引き取る場合、送料は発生しません。

一方で、遺骨を郵送する場合は送料が必要です。送料を粉骨料金に含めている業者もあれば、別途請求する業者も存在します。

また、大切なご遺骨を荷物のように郵送することに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。そのような方のために、出張引き取りサービスを提供している業者もあります。

ただし、出張引き取りサービスを利用する場合は出張料や燃料費などが発生するため、追加料金がかかる点に注意が必要です。

粉骨を業者に依頼する際の流れ

粉骨を業者に依頼する際の基本的な流れは、以下の4ステップです。

1.業者を選ぶ
2.遺骨の確認・準備
3.粉骨作業
4.包装・納骨

それぞれのステップについて順を追って解説します。

1.業者を選ぶ

まずは信頼できる粉骨業者を選びましょう。実績や料金体系、会社情報の明確さなどを確認した上で、選定した業者に電話またはWebサイトの申し込みフォームから予約を行い、粉骨する日程を決めましょう。

2.遺骨の確認・準備

粉骨業者を選んで予約を完了したら、以下のいずれかの方法で遺骨を業者に引き渡します。

・自分で持ち込む
・専用送付キットを用いて郵送する
・出張引き取りサービスを利用する

遺骨の引き渡し後、業者は混入物を目視や磁石を用いて取り除いていきます。その後、遺骨の水分量を測定し、基準値を超えている場合は乾燥作業を行います。

遺骨には有害な六価クロムが含まれている可能性があるため、注意が必要です。六価クロム基準値を超えている場合には、還元剤を用いて無害化処理を施します。

3.粉骨作業

遺骨の準備が整ったら、粉骨作業に移ります。機械粉骨よりも手作業による粉骨のほうが時間を要するため、所要時間について事前に業者へ確認しておきましょう。

また、業者によっては立ち会い粉骨が可能です。直接作業を見守れる場合もあれば、別室のモニターを通じて立ち会えるサービスを提供している業者もあります。自分に合った方法を選択しましょう。

4.包装・納骨

粉骨作業が終わったら、希望に応じた包装・納骨をしてもらいます。包装には以下のような種類があります。

・真空パック・防湿アルミパック(手元供養や長期保管用)
・水溶性紙袋(海洋散骨用)
・紙箱・桐箱(外箱として使用)

納骨方法には次のような選択肢があります。

・ペンダント
・ブレスレット
・遺骨カプセル
・ミニ骨壷

これらの手元供養品を利用して、大切な遺骨を身近に保管することも可能です。

粉骨業者を選ぶ際の注意点

粉骨業者を選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。

・信頼できる業者を選ぶ
・作業料金が安すぎないか注意する
・親身になって対応してくれる業者を選ぶ

それぞれについて解説します。

信頼できる業者を選ぶ

粉骨を依頼する場合、確かな技術力と遺骨に関する専門知識を持つ業者を選ぶことが重要です。

信頼性を判断するためには、以下の点をチェックしましょう。

・会社名や事業者名が明記されているか
・住所や電話番号が明確に記載されているか
・特定商取引法に基づく表記があるか

また、実際に粉骨サービスを利用した人の口コミや評価を参考にすることで、より客観的に業者の良し悪しが判断できます。

作業料金が安すぎないか注意する

粉骨作業には一定の時間と手間がかかります。作業料金が極端に安い場合は、サービス内容や品質に問題がないか注意が必要です。

料金が安すぎる場合は、以下の点を確認しましょう。

・料金体系が明確に記載されているか
・粉骨作業に含まれているサービス内容(乾燥や洗浄、容器代など)が明確か

料金体系が曖昧な業者は、あとから追加料金を請求してくる可能性もあるため、ご注意ください。不安がある場合は、複数の業者を比較検討することをおすすめします。

親身になってくれる業者を選ぶ

故人のご遺骨は遺族にとって非常に大切なものです。散骨業者を選ぶ際は、遺族の気持ちに寄り添い、丁寧に対応してくれる業者を選ぶよう心がけましょう。

業者との打ち合わせの際には、以下のポイントを確認することを推奨します。

・希望や事情をしっかりと聞いてくれるか
・対応が丁寧で親切か
・印象が良いか

対応が不親切であったり、印象が悪かったりする業者は避けたほうが無難です。

まとめ

粉骨料金に影響を与える要素には、骨壺のサイズ、遺骨の乾燥や汚れの状態、立ち合いの有無、粉骨後の包装方法、送料などがあります。なお、粉骨業者に依頼した場合の料金相場は、1万円〜3万円程度です。

立ち会い可能な粉骨サービスを提供している業者もあるため、大切な故人のご遺骨の粉骨作業を見守りたい場合は、立ち会いの可否を事前に確認してみるとよいでしょう。

ブルーオーシャンセレモニーでは、故人様とご遺族様の気持ちに寄り添い、安心してご利用いただける散骨プランを提案いたします。粉骨作業も承っておりますので、散骨や粉骨をご検討の際はぜひ一度ご相談ください。

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